第2回 DJ田中デミー賞

どうもこんにちはDJ田中です。

今年もそろそろ終わりに近づいてきましたが、

みなさんはいかがお過ごしでしょうか?

 

今回は昨年に引き続き

"DJ田中デミー賞"と題しまして、

今年見たアニメやドラマ、映画など*1の中から

100%自分好みのランキングを発表していきたいと思います。 

 

ちなみにこちらが昨年度の記事です↓

 

それではさっそくいってみましょう! 

 

目次: 

漫画部門

 ひらやすみ

 まず今年の漫画部門にノミネートしたのは、

 真造圭伍さんの"ひらやすみ"という作品です。

 

 この"ひらやすみ"は今年の4月から

 週刊スピリッツで連載が開始されたばかりの作品で、

 単行本はまだ2冊しか発売されていません。

 

 しかしながら、

 のんびりとした日常系の作品なので

 1巻を読んだだけでも作品の雰囲気は掴めると思います。

 

 この作品を例えるとするならば、

 忙しい現代社会を生きている私たちに

 一息つく余裕を与えてくれる心の処方箋みたいな感じですかね。

 

 柔らかい絵のタッチと

 ゆったりとした作品の雰囲気が自分には合っていたので、

 これからの期待も込めて今年度の漫画賞にノミネートしました。

 

アニメ部門

 1位 ハイキュー!!

 続いてアニメ部門の第1位は

 2020年秋期に第4期が放送された"ハイキュー!!"です。

  

 この作品は週刊少年ジャンプで長期連載され

 昨年の7月に完結したばかりのスポーツ (バレーボール) 漫画で、

 アニメの方はまだ完結していません (2021年12月現在) 。

 

 自分はアニメ版を第1話から最新話まで見たあと

 そのままの勢いで原作 (漫画) を最後まで読んだので、

 今回はアニメ + 原作の感動を総合して

 "ハイキュー!!"をアニメ部門の第1位に選びました。

 

 それゆえ公平性に欠けますがご了承ください。

 

 シーズン1の前半あたりまでは

 主人公の身勝手さに少しイライラしましたが、

 チームが出来上がってくるにつれてどんどん面白くなってくるので

 スポーツ系の青春アニメが好きな方にはぜひおすすめの作品です。

 

 これから見始める人へのおすすめの順番としては

 第4期の前半までをアニメで見る → それ以降は漫画で読む、

 もしくはアニメの完結を待ってから見始めるのがよいかと思います。

 

 詳しくは過去の収録内でも話したので、

 もし気になった方は聴いてみてください。

 

<原作情報>

  •  作者: 古舘春一
  •  漫画: 全45巻 (完結済み)
  •  あらすじ: 小柄でバレーボール初心者の主人公・日向翔陽が元強豪校の烏野高校排球部に入部し全国大会を目指す...。

 

 2位 昭和元禄落語心中

 続いて第2位は

 "昭和元禄落語心中"です。

 

 この作品は2016年からアニメ版の放送が開始され、

 2017年に放送された第2期をもって完結した作品です。

 

 原作はITAN (講談社)で連載され、

 第17回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞

 第21回手塚治虫文化賞新生賞などを受賞しています。

 

 このアニメの魅力はなんといっても

 石田彰さん、山寺宏一さん、林原めぐみさんなど

 実力派ベテラン声優たちの演技力の高さだと思います。

 

 特に石田さんの艶やかな演技は一見の価値あり!

 

 自分は今まで"寿限無""時そば"など

 誰でも一度は聞いたことがあるような有名演目しか知らなかったのですが、

 この作品をきっかけにいろいろな落語の演目を聴くようになりました。

 

 そんな中でも

 特にお気に入りの演目は"死神""芝浜"で、

 好きな落語家は三代目 古今亭志ん朝さんです。

 

<原作情報>

  •  作者: 雲田はるこ
  •  漫画: 全10巻 (完結済み)
  •  あらすじ: 戦前から昭和にかけての激動の時代を生き抜いた落語家・八代目 遊楽亭八雲と落語をめぐる愛憎劇が今語られる...。

 

 3位 ゴールデンカムイ

 続いてアニメ部門の第3位は

 ハイキュー!!と同じく2020年秋期に放送された

 "ゴールデンカムイ (シーズン3)"です。

 

 この作品は2014年から

 週刊ヤングジャンプで連載されている

 北海道が舞台のサバイバルバトル漫画です。

 

 内容は狩猟あり、料理あり、

 下ネタあり、教養あり、血で血を洗う戦いあり、

 そしてもちろんストーリーも面白いという

 言ってしまえば何でもありの作品となっています。

 

 なのでアニメ版を見ていると

 あまりの急展開に風邪を引きそうになることもありますが、

 それがこの作品の魅力の一つでもあるとも言えます。

 

 現時点では作中にまだ多くの謎が残っているため

 完結を待たずに評価をするのはどうなんだ...とも思いましたが、

 第3期は特に面白かったの今年度のアニメ部門にノミネートしました。

 

<原作情報>

  •  作者: 野田サトル
  •  漫画: 全27巻 (2021年12月現在)
  •  あらすじ: 明治時代末期の北海道で、隠された金塊を巡る戦いが今始まる...。

 

ドラマ・ドキュメンタリー(DD)部門 

 1位 大豆田とわ子と三人の元夫

 続いてDD部門第1位は"大豆田とわ子と三人の元夫"です。

 

 この作品は今年の4月から

 フジテレビ系で放送されていたテレビドラマで、

 脚本と主演は"カルテット"と同じ

 坂元裕二さんと松たか子さんのコンビです。

 

 内容はバツ3の主人公・大豆田とわ子が、

 3人の元夫たちとドタバタする恋愛コメディです。

 

 コメディと書きましたが、

 決して内容が軽いという意味ではなく

 30〜40代にかけての恋愛や仕事、人生に関する悩みを赤裸々に、

 そしてコミカルに描いているたいへん優れた作品だと思います。

 

 以前、脚本の坂元さんが

 "プロフェッショナル 仕事の流儀"出演時に

 以下のようなことをおっしゃっていたのをふと思い出し、

 なぜ自分がこんなにもこのドラマを楽しめたのかが

 妙に腑に落ちたというか、納得できたような気がしました。

 

10 元気な人が 100 元気になるための作品は

たぶんたくさんあるけど、

僕はマイナスにいる人がせめてゼロになる

−5が −3ぐらいになるとかそこを目指しているから。

引用元:生きづらい、あなたへ ~脚本家・坂元裕二~ (2018年11月12日放送)| これまでの放送 | NHK プロフェッショナル 仕事の流儀

 

 詳しい感想などは

 過去にRadiotalkのライブ配信でも話したので、

 気になる方はアプリの方からアーカイブを聴いてみてください。

 

 2位 都市を歩くように -フラン・レボウィッツの視点-

 続いてDD部門の第2位は 

 "都市を歩くように -フラン・レボウィッツの視点-"

 ( 原題:Pretend It's City )です。

 

 この作品は今年の1月頃に配信が開始された

 Netflixのドキュメンタリー (リミテッドシリーズ*2 )です。

 

 監督は"Taxi Driver / タクシードライバー"

 "The Wolf of Wall Street / ウルフ・オブ・ウォールストリート"

 などでも有名なマーティン・スコセッシさんです。

 

 そして出演しているのはタイトルにもある通り

 アメリカの女性作家 フラン・レボウィッツさんです。

 

 彼女の詳しい経歴などは各々で調べてもらうとして

 おそらく多くの方はその名前を聞いたことがないかと思います、

 少なくとも自分はこの番組で初めて彼女のことを知りました。

 

 ですがそんなことは心配無用、

 とりあえず知っておくべき情報としては

 

    年齢は70代

    長年ニューヨークに住んでいる

    ジョークや皮肉が好きで、捻くれ者だけど話が面白い

    この時代にあえてスマホやパソコンを持っていない変わり者

 

 この番組は主にスコセッシ監督と

 レボウィッツさんの対談形式で構成されていて、

 アメリカの大都市・ニューヨークを中心とした

 多種多様なテーマ (文化やお金など) から

 毎エピソード、興味深い話が繰り広げられていきます。

 

 刺さる人には刺さる番組だと思うので、

 Netflixに加入している方はぜひ一度ご覧ください。

 

 3位 SHERLOCK / シャーロック

 続いてDD部門第3位は"SHERLOCK / シャーロック"です。

 

 この作品は2010年にシーズン1の放送が開始され、

 2017年放送のシーズン4を最後に制作が途絶えている

 BBC (英国放送協会) 製作の人気テレビドラマシリーズです。

 

 内容はタイトルからもわかるように

 コナン・ドイルの小説"シャーロック・ホームズ"

 原案として作られた探偵ものの推理ドラマとなっています。  

 

 主演は"Doctor Strange / ドクター・ストレンジ"

 "The Imitation Game / イミテーション・ゲーム"などの

 主演としても有名なベネディクト・カンバーバッチさん。

 

 この方はとにかく癖の強いキャラクターを

 演じるのが上手い俳優だなという印象があります。

 

 番組が放送された当時の映像技術や

 予算を考えると仕方がないのでしょうが、

 シーズン1は正直クオリティが気になって

 個人的にはあまり楽しむことができませんでした。

 

 しかしながら、

 シーズン2からは誰がどう見ても

 予算が増えたことがすぐにわかるというくらいに

 作品のクオリティが上がっていてとても面白かったので、

 探偵ものの推理ドラマが好きな方には

 ぜひシーズン2まで見ていただきたいと思います。

 

映画部門 

 1位 日日是好日

 続いて今年度の映画部門

 第1位は"日々是好日"です。

 

 この作品は2018年10月に公開された映画で、

 原作は森下典子さんの自伝エッセイ

 "日日是好日お茶」が教えてくれた15のしあわせ―"です。

 

 日々是好日とは禅語のひとつで、

 読み方は"にちにちこれこうにち"と読むそうです。

 

 この作品では茶道

 四季折々に移り変わる自然の姿を通して

 "日々是好日"という言葉の意味を理解していく

 主人公・典子の苦悩と成長の過程が描かれています。

 

 目まぐるしく変化の絶えないこの時代にこそ

 "温故知新 (古きをたずねて新しきを知る)"

 精神が必要なのではないかと思わせられる作品でした。

 

 派手な展開や、大きな事件は起こらないので

 人によっては退屈に感じるかもしれませんが、

 忙しい日々や街の喧騒から抜け出して

 ほっと一息つきたい方におすすめの作品です。

 

 

 2位 Interstellar / インターステラー

 続いて映画部門の第2位は

 "Interstellar / インターステラー"です。

 

 この作品は2014年に日本で公開されたSF映画で、

 人類の次の移住先を探すために宇宙へ旅立つ主人公と

 地球でその帰りを待ち続ける娘との絆を描いた作品です。

 

 監督は"Inception / インセプション"

 "ダークナイト・トリロジー (3部作 )"

 などでも有名なクリストファー・ノーランさんです。

 

 地球の当たり前が通用しない

 未知の世界 (宇宙) をテーマにしている作品なので、

 とにかく映像や物語のスケールがでかい!

 

 少しでもぼーっとしていたり、

 自分の持っている常識にとらわれたりすると

 本当にあっという間に置いていかれそうになります。

 

 個人的な感想としては、

 前半と比べて終盤の展開が早すぎて

 映画が終わったあと「え...どういうこと?」と

 ひとり置き去りにされたような気分になったのですが、

 他の方の解説や考察を読んでみると

 あの終わり方に納得することができたので

 もし同じような方がいらっしゃれば

 そういった記事を探してみることをおすすめします。

 

 

 3位 The King of Comedy / キング・オブ・コメディ

 続いて映画部門の第3位は

 "The King of Comedy / キング・オブ・コメディ"です。

 

 この作品は1984年に日本で公開された映画で、

 監督と主演は"Taxi Driver / タクシードライバー"と同じ

 マーティン・スコセッシ監督とロバート・デ・ニーロさんのコンビです。

 

 この作品はとにかく説明するのが難しい...

 コメディであり、ホラーであり、サクセスストーリーのようでもある。

 

 もし一言で表すとすれば

「 狂気 」

 

 エンディングを観た後のなんとも言えない

 心のざわつきはぜひ皆さんにも味わっていただきたい。

 

 正しさとは何か、成功とは何かなど

 色々なことを考えさせられる作品でした、

 機会があれば数年後にまた見返してみようと思います。

 

 

 4位 And Then There Were None / そして誰もいなくなった

 続いて映画部門の第4位は

 "And Then There Were None / そして誰もいなくなった"です。

 

 この作品は1945年にアメリカで公開された映画で、

 原作はアガサ・クリスティの小説"そして誰もいなくなった"です。

 

 この小説は異なる時代に

 何度か映画化されているのですが、

 その中でも最も古いものがこの1945年版です。

 

 全編モノクロの映画となっているので、

 カラー映画のほうがいいと言う方は

 他の時代の同作品を探してみるといいかもしれません。

 

 内容は簡単に言うと

 人狼ゲーム (わからない方は調べてみてください)

 

 今でこそ目新しさのない設定ですが、

 この小説が書かれた当時のことを考えると

 かなり斬新かつ前衛的な作品だったのではないかと思い、

 そういった点も考慮した上で今年度の映画部門に選びました。

 

 内容は今見ても十分面白い作品だと思います。

 

 原作と映画版では結末が違うらしいので、

 原作を読んだことがある人にもおすすめです。

 

 5位 Nomadland / ノマドランド

 続いて映画部門の第5位は

 "Nomadland / ノマドランド"です。

 

 この作品は今年の3月に公開された映画で、

 原作はジェシカ・ブルーダーさんのノマド: 漂流する高齢労働者たち」

 第93回アカデミー賞では作品賞、監督賞、主演女優賞を受賞しました。

 

 主演は"Fargo/ ファーゴ"

 "Three Billboards Outside Ebbing, Missouri/ スリー・ビルボード"

 などでも有名なフランシス・マクドーマンドさんです。

 

 内容は高齢*3女性の主人公・ファーンが

 リーマン・ショックの影響で長年住んでいた土地を離れることになり、

 自家用車のバンに寝泊まりをしながら生活のために

 短期のアルバイトを探しアメリカ国内を放浪するロードムービー

 

 ノマド (英: Nomad) とは「放浪者」や「遊牧民」を意味し、

 そこから転じて「場所にとらわれずに働く人」

 そのような働き方を表す言葉として使われているそうです。

 

 この作品の見どころは

 なんといっても雄大な自然だと思います、

 そしてひとりでは何もできない人間のちっぽけさ。

 

 もし自分がこの主人公と同じ環境にいたら、

 孤独に押しつぶされそうになるだろうなと思いました。

 

 今回のまとめ

今年度のDJ田中デミー賞はいかがだったでしょうか?

 

個人的には毎年やりたいなと思っているので、

よければこちらから感想を送ってもらえると嬉しいです。 

 

*1:今年公開された作品以外も含む

*2:シーズン1で完結する作品

*3:65歳以上の人のこと